イスラーム国のイラク北部の秘境・聖マタイ修道院は絶景すぎた。

みなさんこんにちは。完全にイスラーム・フランス植民地紀行にシフトしたやのゆーです。

今回は昨年(2018年)12月に行ったイラクのクルディスタンでも特にイラク本土に近い聖マタイ寺院です。

 

美しすぎるその外観

 

今回行って来た修道院はとにかくカッコよかったのです!まずは写真をご覧あれ!

 

これが聖マタイ寺院です。素晴らしいでしょう。

イラクのクルドとは?

 

今回のタイトルは突っ込みどころが多すぎるかもしれません。イスラーム国?イラク?秘境?修道院?それもそのはず、秘境はともかく他の三者は基本的に交わるものでは無いと思われがちです。そしてそれ以前にイラクとはどういうことなのか。

簡単に申し上げると、イラクの北部はアラブ人ではなくクルド人が多く住んでおり、さらに「クルディスタン」と呼ばれるその地域にはスリヤニ人(アッシリア人)というキリスト教徒が僅かながら住んでいるのです。

 

ややこしいですね。

 

クルド人問題は難しいのでまたおいおいこのブログで説明する必要がありそうですが、今の段階では「イラクの北部にはイラク共和国から事実上分離した未承認国家(クルド人の自治政府)があり、そこには入国が可能。そしてその地域にはキリスト教徒も住む」と思っておいてください。

 

現在イラクのクルド地域の記事を書き進めているので、おいおい書いていきます。

 

長きに渡る戦争やクルド人問題からあまり知られていないイラクのクルド地域。そこにはたくさんの文化・自然遺産があるのです。

 

いくつもの検問に広がる平原

 

今回はその一つ、聖マタイ修道院へ行って来ました。

ちなみにその修道院はこの位置にあります。

 

見たら分かるかもしれませんが、イラク領内に位置しています。しかし先ほども申し上げたように、イラク北部はクルド人の自治政府があるのでクルド領ということになります。

 

関所のような検問を越える

この聖マタイ修道院があるのは、クルディスタンの「首都」エルビルから車で2時間ほど行った村。ただ、その村はイラク本土に近く、さらに数年前にはIS(イスラム国)の侵攻によって3キロ近くまで迫られたことも。

⇧舗装の不完全な道を進みます。

 

そんな背景があるので、現在でも検問が多いです。

基本的にスルーか車内でのパスポートチェックですが、たまに車を降りてのパスポート登録があります。

最後の検問を越え、タクシーを走らせるとゴツゴツとした岩山に四角い建物が!かの聖マタイ修道院です。

⇧メインロードを曲がると見える修道院(左上)。圧巻です!

 

圧倒的な存在感とイラクの平原

車はそのまま整備された道を登ります。すると、はっきりとみえて来ます。入り口でのパスポートチェックを越えてみる、山肌に建つその修道院は格好良ささえ感じます。

⇧修道院までは、自動車で行くことが可能。

この修道院はかつては多くの信者の訪問があったそうですが、イラク戦争やISの活動の激化により激減。特にISが3kmのところまで来た際には、多くの難民が押し寄せたそう。

⇧麓の村からは徒歩で登ることもできる。当時のことを考えると悲しい気持ちです。

現在こそ落ち着いて来ていますが、現在では数家族の難民が住む静かな修道院。歴史の悲惨さを感じます。

⇧イラクの広き平原を見つめる修道院。静かな山肌に佇む姿は凛々しさしかない

⇧正面扉から入ります。上にはシリア語が。

⇧中はこのようになっています。難民の家族と思われる人たちが住んでいますが、彼らは歓迎してくれました。

⇧礼拝所は涼しく神々しさを感じるものがあります。

⇧クリスマスシーズンだったこともありツリーが。日本と違ってこちらのクリスマスは厳かな雰囲気です。

⇧修道院は上階に登ることもでき、上にはかつての修道院のあとが残っています。

 

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⇧修道院からの眺め。こちら側はイラク本土の風景です。

修道院へのアクセス情報

 

個人で行く場合

イラクのクルディスタンにはそもそも公共交通機関があまりない(乗合バンのみ)ので、この修道院へのアクセスは基本的にタクシーになります。

首都エルビルと聖マタイ寺院の真ん中にある村Bardarashには聖マタイ寺院の麓の村に向かうバンがあるようですが、寺院に向かう道には検問も多くトラブルの元になるので、タクシーのチャーターをお勧めします。

 

タクシーの運転手は英語が通じないので、ホテルで呼んでもらいましょう。そして驚きですが、観光業がまだ未発達なこの国では聖マタイ寺院を知らない運転手・ホテルスタッフが多いです。ムスリムが多いこの国で修道院を知っているというのも不思議ですが。

 

そのため、しっかりとgoogle mapを見せながら説明する必要があります。現地クルド人には「マルマタイ(marmattai)で通じます。」

また、この国の物価や距離を考えると、エルビル往復で65000ディナール(6200円ほど)が相場のようです。

僕の場合、運転手やホテルスタッフが知らなかったことから50000ディナールで決まり、ツアー終了後に20000ディナール請求されました。英語の話せるスタッフと電話で交渉したところ、「50000ディナールは安すぎる」とのことですので注意してください。

 

現地ツアーもあります

 

イラクのクルドはその治安の良さから観光業がないこともなく、一部業者がツアーを催行しているようです。

Facebookにページがあるので、個人に不安がある方はコンタクトして見てください。

https://www.facebook.com/IraqiKurdistanTour

 

クレジット

 

今回のクルディスタン訪問では多くのサイトを閲覧してから渡航したのですが、中でもこのサイト(http://ancient-w.com)からはたくさんの情報を頂きました(おかげさまで安心して行くことができました)。

 

このサイトを作成した方に現地で偶然会うこともでき、いろいろなお話を伺いました。

アッシリア人の方々はキリスト教徒ということでワインを作っており現地で味わうこともできますが、この方もこの地域のワイン(アッシリアワイン)を輸入販売していらっしゃるので、興味を持ったらぜひ確認して見てださい!

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

埼玉の大学で観光を学ぶ大学生。ディズニー好きが高じて海外ディズニーにハマるものの、旅を続けるうちにイスラーム圏に注目してしまう。パリの移民街にもハマり、築けばイラン・イラクをはじめとした「反米」パスポートを持ったディズニーオタクに。 現在はパリの郊外移民を知るべくフランス語を勉強中。ジャーナリストを目指してます。