世界第2位の城壁?銃撃戦?ディヤルバクルへ行ってきた。

こんばんは。やのゆーです。

 

観光資源の多いトルコですが、今回は東部クルド地域の中心・ディヤルバクルに行ってきました。

トルコはアジアとヨーロッパ側の境目という事で有名ですが、それはイスタンブルの話。トルコの大半はアナトリア半島というアジア側に領土を持っています。

 

今回は、そんな東部でも注目を集めがちなディヤルバクルに行ってきました。

そんなディヤルバクル、例によって外務省の治安情報(2018年11月現在)を確認しておくとこうです。

⇧右の中央にある唯一の濃いオレンジがディヤルバクルです。

 

この地域が赤いのはクルド人を中心とした民族問題を抱えているからなのですが、一方でこの地域がシリア・ペルシャ(イラン)と国境で接し、かつてはメソポタミア文明が発達した街。面白くないわけがありません。僕も5日間滞在しましたが、危険な感じはしませんでした。

 

今回もレポってきたので、ぜひお読みください。

この街に行く予定のある方は僕の別記事「交通・ホテルまとめhttps://wp.me/pa5EFK-el」と合わせてご覧ください。

 

トルコ最大の都市・イスタンブルからバスで17時間、「トルコのクルド」の首都・ディヤルバクルはあります。

 

インパクト強し!世界第2位の城壁

出迎えてくれるのは、巨大な城壁。世界第2位の長さを誇り、世界遺産に登録された城壁だけあり、インパクトは絶大です。全て残っているわけではないものの、旧市街を囲む城壁は歩いていても発見が多いです。

 

今回は、その一部を紹介します。

⇧このように、車両通行が可能な門(西側/ウルファ門)

⇧崩壊しかかっている門(西側/ウルファ門周辺)

⇧街の中心にドーンと残る門まで!(北側/ダー門)

城壁は街の展望台

街の一部の城壁には登ることが可能です。そこから望む景色は城壁の内外側とも最高です。

手すりが一切ないので要注意ですが、地元住民がたくさん登っており特に危険な感じはしませんでした。「地球の歩き方」にはスリがあるとのことですが、最低限の注意を払っておけばスリも回避できると思います。

 

⇧若者からおじさん・おばさんまで登ってます。

⇧城壁は展望台です。旧市街の南側は「へヴセル庭園」として世界遺産にも登録される歴史ある農園です。

(南側/マルディン門)

⇧北西ファーティフ門付近にも登れる城壁が。こちらは崩壊が進んでいます。

 

高所恐怖症の方は要注意です!結構高いです!

オシャレな城壁も!?ハートの壁!

そんな歴史に重点が置かれがちな城壁ですが、ちょっと可愛い城壁もあります。

それがこのハートの壁です。

階段と半円がうまく合わさりこのような形に。なぜこうなったのかは不明ですが、あたりでは写真を撮る人々もおり、良いフォトスポットになっているようです。

南側マルディン 門と7人兄弟の塔の間付近に二つありました。

⇧横から見るとわかりにくいのでよく確認しましょう!

 

人が良すぎる?クルド人の人懐っこさ!

この地域にはトルコ人でなく、主に(ほぼ)クルド人という民族が住んでいるのですが、彼らがとにかく人懐っこいのです。

イスタンブルでは「話しかけてくる人は疑え」かもしれませんが、この街では皆挨拶してくれ、さらに店でお話しし、紅茶を出してくれる人ばかり。

中には、食ってけ!と言わんばかりに自分の昼ごはんをくれる人、ケバく屋さんなのにケバブサンドを奢ってくれる人ばかり。東部アナトリアの優しさを感じます。

⇧イスラム教の国ですが、若い女性(学生)は写真を撮ろうって言ってくれることも。

アジア人だと特に目立つので、話しかけられてばかりでちっとも観光が進まないことも。この街の滞在にはそんなことを可能にする様なのんびりした日程を組むことをお勧めします。

トルコらしさ0!?この国唯一のモスク。

 

街の中心に建つ、この街のシンボルでもあるモスクはトルコの建築とは思えない不思議なモスクなのです。

それがウル・ジャーミー

⇧外観

⇧⇩内庭

 

トルコといえば丸いドームが沢山くっついたものを思い浮かべるでしょうが、このモスクは全くそういう外見ではありません。それもそのはず、このモスクはシリアに起源があるのです。当時の王朝が、シリアの繁栄をこちらにも持ってこようとこの様式にしたのです。

 

内装の美しさも格別です。

⇧外壁に残るレリーフもとても美しい。なんだか遺跡のようですが、現役のモスクです。

⇧所々に掘られた文字も。

 

 

このように、この街には多くの他の街と異なる宗教施設があります。

 

石の壁にカラフルな扉、、脇道は異世界への入り口。

大通りを歩いているとわかりにくいですが、少し小道に入るとそこには古い住居がひしめき合う地区に。

そこには地元民の生活があります。

⇧石造りの建物の生活感

⇧緑の多いモスク周りの小道

⇧こんな商店の並ぶ地区も。あまり開店していなかった。

⇧ドアの模様がかわいいのもこの地域の特色です。

 

トルコなのに?溢れるキリスト教会

そんな細い小道を進んでいると、時々石壁に囲われた建物を見ることができます。その多くはモスクなのですが、中にはキリスト教会も。

かつてここがキリスト教世界だった頃に建てられたものが残るのです。いくつかはモスクに変えられましたが、数少ない教徒と共に今も生きる教会があります。

 

起源が3世紀の教会

住宅地の中で突然現れるのが「シリア正教マリア教会」です。周囲は壁で仕切られており全く見えませんが、住民に手伝ってもらって入れてもらうとそこには石造りの建物が。

中には礼拝堂といくつかの詰所があるだけのシンプルな構成ですが、わずかな教徒とともに世界の支援もあって残る教会。とても落ち着く空間です。

崩壊した古い教会跡

そしてもう一つ忘れてはならないのが、Surp Sargis教会です。こちらはすでに崩壊しており天井がなくなった上、廃墟になってしまっています。

なぜこうなっているのかは不明ですが、周辺の住宅もいくつか廃墟になっているものもありました。

ただ、現在旧市街の東半分が通行不可能になっています。

 

旧市街の半分が戦闘で消滅?

この文化的に重要な都市は、クルド人問題の中心でもあるのです。それゆえ、ここを拠点とした武装組織PKK(クルド労働者党)との戦闘が絶えません。

現在(2018年12月)、市街の東半分が閉鎖されています。そんなこともあって、いくつかの教会やモスクは行くことができませんでした。

⇧南側マルディン 門から。分かりにくいですが、金属の壁で覆われています。

⇧北西ファーティフ門付近から。更地になり再建が続いていますが、かつてここに住んでいた住民は大変です。

⇧Surp Sargis教会付近も。この旧市街は崩壊しているところが多く痛々しい。

現在トルコがシリアのクルドへの攻撃を決定していますが、紛争が解決することを望みます。住人や建築が犠牲になるのが許せません。

白黒の石が美しいモスクたち

この街にある宗教施設は白黒の石を使っているものが多く、他都市のものとは大きく異なります。また、キリスト教会からモスクに変えられたものも多く、四角いミナレット(尖塔)を持つものも。ここでは、いくつか紹介します。

⇧⇩商店の後ろに建つメリク・アフメッドパシャ・モスクはミナレットの模様が美しい

 

⇧赤みがかかった石が美しいアリパシャ・モスク

⇧白黒の石に掘られた模様が美しいべフラムパシャ・モスク

⇩他のモスク同様、このモスクも現役の生きるものだ。

クルド人の文化を体験しよう

 

この街はトルコですが住民の多くを占めるのはクルド人。しかし彼らはトルコ共和国建国以降長く抑圧され、一時は彼らの言語は存在しないとさえされた。

そんな彼らの文化を体験できる貴重な場所がデングベージュ・エヴィと関連施設(一ヶ所に集中しています)。中心部から少し入ったところにあります。

中では伝統音楽のレッスンが行われており、見学することが可能。

 

また、地元の民謡を聞くこともできます。

⇧右端のおじさんが熱唱しています。この体験は貴重です。

⇧また、クルドの伝統衣装を購入することも可能です。

 

あのティグリス川でのんびりしよう

 

旧市街の南・マルディン門を出ると左手に川と畑が見えてきます。これがかのメソポタミアを生んだティグリス川と長い歴史を持つへヴセル庭園です。

この街ではそんな偉大なる歴史の舞台を望むことができるのです。

 

20分ほど歩くと、ディジュレ橋が見えます(バスもあります)。

この辺りは地元民や国内観光客の憩いの場になっているようで、チャイハネ(カフェ)があります。

悠久の歴史を望みながらチャイを飲むのはオススメです。(地元民に声を掛けられまくるので落ち着くことはありませんが)

⇧橋は渡ることができます。

 

今回はいくつかの宗教施設や城壁を中心に紹介しましたが、この街での観光のメインは人との関わりになると思います。チャイをおごって貰ったり、ケバブ屋にケバブを貰ったり、英語教師の方に案内して貰ったり。

何かをして「貰って」ばかりでした。トルコ南東部は危険と思われる方も多く、実際雰囲気も西とは大きく異なりますがクルド人の方は総じて人懐っこく、のんびりした「旅」でした。

時間のある方は是非、4日ほどとってこの街へ来てみてください。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

埼玉の大学で観光を学ぶ大学生。ディズニー好きが高じて海外ディズニーにハマるものの、旅を続けるうちにイスラーム圏に注目してしまう。パリの移民街にもハマり、築けばイラン・イラクをはじめとした「反米」パスポートを持ったディズニーオタクに。 現在はパリの郊外移民を知るべくフランス語を勉強中。ジャーナリストを目指してます。